過食嘔吐―スランプがくる前に考えたいこと
過食嘔吐には、「スランプ」と呼びたくなるような時期があります。
食べるだけ食べたのに、吐けない。
いつもなら吐けるのに、今日は吐けない。
そんなときの絶望感は、経験した人にしか分からないかもしれません。
でも、そんな「吐けなくなる時期」が来る前に、少しだけ考えてみてほしいことがあります。
また繰り返したっていいんです。
ただ、「いつか吐けなくなるときが来るかもしれない」と、ほんの少し考えてみる。
それだけでも、今までとは違うところに目が向くかもしれません。
では、そのために何から始めればいいのでしょうか。

■ 過食のスイッチを探す
過食したくなる前に、「決まったきっかけがなかったか」を気にしてみましょう。
それは、寝不足だったり深酒だったり、何かしらのスイッチがあるはずです。
「また食べてしまった」と考えるだけではなく、その少し前まで戻ってみる。
何があったのかを振り返るだけでも、自分の行動パターンに気づくきっかけになります。
そして、気づいたスイッチには、できるだけ近づかない工夫をしてみることも大切です。
そのスイッチから少し距離を置くだけで、過食への流れそのものを防げることがあります。
■ スイッチの先になにがあるのか
過食スイッチを減らしても、根本的な解決とはなりません。
スイッチは、あくまで入り口にすぎないからです。
寝不足や深酒をすると、普段なら我慢できていることが、我慢できなくなります。
誰かに言われた一言が、いつもより重く残ったり。
本当は嫌だったのに、飲み込んだ気持ちが、急に顔を出したり。
理性のガードがゆるむことで、抑え込んでいた感情や、言葉にできない気持ちが表に出やすくなるのです。
すぐに答えが出なくても構いません。
そのとき、何に感情が動かされていたのか。
本当は何が嫌だったのか。
誰かに対する怒りだったのか、それとも、寂しさだったのか。
すぐに答えを出そうとせず、一つずつ整理していきます。
スイッチの奥にあるものを見ていくことで、初めて見えてくるものがあります。
■ 過食嘔吐だけを止めようとしない
過食嘔吐をやめることだけを目標にすると、食べることや吐くことばかりに意識が向いてしまいます。
しかし、その行動の前には、何らかのきっかけやストレスがある場合があります。
まずは、過食したくなったときに、その直前まで何があったのかを振り返る。
そこから、過食のスイッチを探し、できるだけ近づかない工夫をする。
そして、スイッチによって表に出てきた感情に、気づいていく。
過食嘔吐という行動だけを見るのではなく、その前にあるものにも目を向けていく。
それは、繰り返してしまう自分を責めるためではなく、なぜその行動が必要になっているのかを知るためです。
過食嘔吐をやめたいと思っているのに、なかなかやめられない。
そのことだけで、自分を責める必要はまったくありません。
行動の前にあるものにも目を向けることで、問題を整理する一つの手がかりが見えてくることがあります。


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