

飼い主が急に入院したら―ペットのために考えておきたいこと
急な入院。 病気やけが、事故など、いつ何が起こるかは分かりません。 入院が決まったとき、家にいるペットのお世話をどうするか。 一人暮らしの場合はもちろん、家族と暮らしていても、家族がすぐに対応できるとは限りません。 飼い主さんが家に戻れない状況を想定して、元気なうちに準備しておくことが大切です。 ■ まず決めておきたい「お世話をする人」 急に家を空けることになった場合、誰がペットのお世話をするのかを決めておきます。 家族や親族、友人など、実際に家へ行ってお世話ができる人を考えておきます。 遠方に住んでいる場合や、仕事などですぐに動けない場合もあるため、事前に相談しておくことが必要です。 ■ ペットの情報をまとめておく お世話をお願いする人が困らないように、普段の生活に必要な情報をまとめておきます。 食事の内容と回数 トイレの場所 投薬の有無 持病やアレルギー かかりつけの動物病院 ペット保険の加入状況 性格や苦手なこと 緊急時の連絡先 普段一緒に暮らしている飼い主さんには分かっていても、他の人には分からないことがあります。 必要な情報を一か所にま


終活とペット―もしものときに備えて、今できること
犬や猫の平均寿命は、以前より延びています。 長く一緒に暮らせるようになった一方で、飼い主さんが先に病気やけがをしたり、入院や施設への入居などで、ペットのお世話を続けることが難しくなる可能性もあります。 飼い主さんにもしものことがあったとき、しっぽちゃんを誰に託すのか。 元気なうちに考えておくことも、ペット終活のひとつです。 ■ 準備しておきたいこと 【引き継ぎ先を決めておく】 自分がお世話を続けられなくなったとき、誰にしっぽちゃんを託すのかを決めておきます。 家族に託す 家族に引き取ってもらう方法です。住まいや飼育環境、費用なども含めて、事前に話し合っておきます。 知人・友人に託す 信頼できる人にお願いする方法です。しっぽちゃんの性格や普段のお世話についても伝えておきます。 保護団体などに相談する 身近に託せる人がいない場合は、保護団体などに相談する方法もあります。団体によって受け入れ条件が異なるため、元気なうちに情報を集めておきます。 信託を利用する ペットのための資金を準備し、飼い主さんに代わってペットの生活を支える仕組みを利用する方法もあ


ペットの不調と情報依存―こころを守るために
獣医さんに「大丈夫ですよ」と言ってもらった。 それなのに、回復するまでの時間がどうしても不安で、気づけば AI や SNS に同じ症状を打ち込んでいる。 そんなふうに、専門家に大丈夫と言われても、手を止められなくなること、ありませんか。 ■ なぜ「大丈夫」と聞いても、探し続けてしまうのか 安心したいのに、さらに情報を探してしまう。 その背景には、回復を待つ間の無力感や、「このままでいいのか」という不安があります。 ただ待つしかない時間が、とてつもなくつらいから 何もできない無力感から、せめて「調べる」という行動で自分にできることを探そうとしてしまう。 最悪の場合を先回りして、こころの準備をしておきたいから もしものときにショックが大きくならないように、 悪い可能性まで調べて「予行演習」をしてしまう。 「このままで本当にいいのか」という焦りが消えないから 今の対応で本当にいいのか不安になり、別の可能性やほかにできることを探してしまう。 ■ 探せば探すほど、不安は大きくなってしまう SNS には、自分のペットと似た症状や、そこから悪化してしまった体験


ペットロスとスピリチュアル―こころを守るために
「あの子は今、どこにいるんだろう」 ペットを亡くしたあと、そう思わずにはいられないときがあります。 もう一度会いたい。 あの子は苦しまなかっただろうか。 そんな苦しさから、スピリチュアルな世界に目を向けることは決しておかしなことではありません。 ただ、答えを求めすぎると、かえって悲しみと向き合えなくなることもあるのです。 ■ 「答え」に逃げると、悲しみが置いていかれる 「あの子からのメッセージです」 そう言い切ってもらえると、一瞬でこころが軽くなったように感じるかもしれません。 でも、本当は泣きたい気持ちがあるのに「意味づけ」できれいに片づけてしまうと、 置ききれなかった悲しみがこころの奥にそっと残ったままになります。 前に進むために本当に必要なのは、正解を探すことではなく、湧き上がる思いを一つひとつ 受け止めていく時間なのです。 ■ その情報であなたのこころは落ち着いていますか? スピリチュアルな言葉に触れて、ほっとする瞬間はあっていいと思います。 でもそこから、 「もっと調べなきゃ」 「見逃したらどうしよう」 と、胸がざわつきはじめたら――


遊びに行ってもいい?―亡くした子へ罪悪感を抱いてしまうとき
「遊びに行ってもいいかな?」 ペットを亡くしたあと、誘われた予定や楽しみにしていた計画を前に、そう迷うことがあります。 笑っていいのかな。 楽しんでいいのかな。 あの子がいなくなったばかりなのに、自分だけ遊ぶなんて……。 そんな罪悪感から、予定を断ってしまう人もいるかもしれません。 ■ 自分の心に問いかけてみよう 「遊びに行ってもいい?」と自問するということは、本当は「行きたい」と思っている証拠かもしれません。 遊びに行くこと=悪いことではありません。 あなたが笑ったからといって、あの子と過ごした時間が消えるわけではないのですから。 ■ 楽しむことは、忘れることではない 「楽しく過ごしたら、あの子を忘れてしまうのでは」と不安になることもあるでしょう。 けれど、名前を呼んだこと、そばにいてくれたこと、触れたぬくもり― そうした日々は消えません。 笑うこと、話すこと、美味しいものを食べること。 それらは少しずつ日常を取り戻す歩みであり、あの子との思い出を置き去りにすることとは違います。 あなたが戻る日常は、あの子がいた日々のその先にあるのです。 ■.


災害とペットロス―生活再建の中で置き去りになるこころ
災害で、ペットを亡くした。 その悲しみに向き合う前に、生活の再建がはじまります。 悲しむ時間さえ取れないまま、毎日が過ぎていく人も少なくありません。 ■ 生きることが優先され、悲しみは後回しになる 大きな災害のあとには、生活を維持するためにやらなければならないことが次々と出てきます。 安心して眠れる場所を確保する。 必要なものを揃える。 家族や仕事のことを考える。 これからの生活をどうするか決めていく。 ひとつひとつに対応しているうちに、ペットを亡くした悲しみに向き合う余裕が持てないまま、時間が過ぎていくことがあります。 ■ 日常が戻っても、こころだけが取り残されることがある 災害から時間が経ち、少しずつ生活を立て直していく。 仕事や学校が再開したり、日々の用事が増えたりして、元の生活に戻りつつある時期もやってきます。 けれど、生活が動き出したからといって、こころまで同じように動き出すとはかぎりません。 毎日を過ごすことに精一杯だったときには考える余裕がなかったことが、ふとした瞬間に浮かんでくることもあります。 「あの子がいない」という現実を、そ


