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ペットの不調と情報依存―こころを守るために

9月22日
読了時間: 3分

更新日:10月24日


獣医さんに「大丈夫ですよ」と言ってもらった。

それなのに、回復するまでの時間がどうしても不安で、気づけば AI や SNS に同じ症状を打ち込んでいる。


そんなふうに、専門家に大丈夫と言われても、手を止められなくなること、ありませんか。


ペットの不調と情報依存―こころを守るために


■ なぜ「大丈夫」と聞いても、探し続けてしまうのか

安心したいのに、さらに情報を探してしまう。

その背景には、回復を待つ間の無力感や、「このままでいいのか」という不安があります。


  • ただ待つしかない時間が、とてつもなくつらいから

    何もできない無力感から、せめて「調べる」という行動で自分にできることを探そうとしてしまう。


  • 最悪の場合を先回りして、こころの準備をしておきたいから

    もしものときにショックが大きくならないように、 悪い可能性まで調べて「予行演習」をしてしまう。


  • 「このままで本当にいいのか」という焦りが消えないから

    今の対応で本当にいいのか不安になり、別の可能性やほかにできることを探してしまう。



■ 探せば探すほど、不安は大きくなってしまう

SNS には、自分のペットと似た症状や、そこから悪化してしまった体験談があふれています。


AI に質問すれば、考えられる可能性やリスクが次々と返ってきます。

AI は、もっともらしく答えているように見えて、実際には誤った情報を事実のように語ることがよくあります。


そして、 SNS で体験談やアドバイスを語る人の多くは、獣医学の知識を持たない一人の飼い主です。

悪意はなくても、専門的な裏づけも、診断への責任も伴っていないという点では同じです。

その結果、さらに調べたくなり、検索を繰り返す。

安心するために始めた検索が、いつしか不安を確認するための検索に変わってしまいます。



■ 「今は待つ時間」と決める

すでに獣医師に相談し、今は回復を待つ段階にある。

それなら、これ以上答えを探し続けるのではなく、いったん目の前の情報から離れてみる。


不安になったときほど、画面の中ではなく、今の自分に立ち返ってみる。

「私は今、何がそんなに不安なんだろう」

「何を知れば安心できると思っているんだろう」


情報を探し続けることで、本当に安心できているのか。

それとも、不安を繰り返し確認しているだけなのか。

そこに気づくことも、こころを守るための一歩です。


もちろん、目の前で急に様子が変わったときは、ためらわずすぐに動物病院へ。


でも、そうでないなら、今は「もっと調べなければ」と焦るのではなく、「今できることはしている」と、いったん区切りをつけてみる。


答えを探し続けるのではなく、自分のこころを休ませる時間も必要です。


おおたに ゆう

1970年神奈川県生まれ​

​

事務職やトリマー、水商売など、さまざまな経験を経し、多くの人やしっぽたちと関わる中で、こころのケアの大切さを実感しました。


ノンバイナリー・Aセクシュアルとして生きてきた経験から、性別やセクシュアリティにとらわれず、一人ひとりの気持ちに寄り添います。​

​​

■経歴:1997年からチャット悩み相談室「だめ姉さんの保健室」を開設
■家族:2にゃんず、サボテン
■趣味:お酒を飲みながら料理すること

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