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ペットの不調と情報依存―こころを守るために

5 時間前
読了時間: 3分

獣医さんに「大丈夫」と言われ受診を終えても、回復するまでの時間が不安で、AIやSNSで相談をしてしまうことがあります。

なぜ、専門家に大丈夫と言われても、それをやめられないのでしょうか。


ペットの不調と情報依存―こころを守るために


■ なぜ大丈夫と言われてもAIやSNSに頼ってしまうのか

安心したいのに、さらに情報を探してしまう。

その背景には、回復を待つ間の無力感や、「このままでいいのか」という不安があります。


  • 無力感から逃れるための行動

    ただ待つしかない状況がつらく、情報を探すことで、何かできることを探そうとしてしまう。


  • 最悪の事態への「予行演習」

    もし最悪の結果になったときに備えて、危険な可能性や悪化したケースまで先回りして調べてしまう。

    心の準備をしておくことで、ショックを和らげようとする。


  • 「次の手」を探す焦り

    今の対応で本当にいいのか不安になり、別の可能性やほかにできることを探してしまう。



■ AIやSNSの情報が、さらに不安を大きくする

SNSには、自分のペットと似た症状や、そこから悪化した体験談があふれています。

AIに質問すれば、考えられる可能性やリスクが次々と返ってきます。


けれど、一般的には正しい情報でも、それが目の前のペットに当てはまるとは限りません。

診察した獣医師は、その子を実際に診た情報をもとに判断しています。

一方でAIやSNSは、似たケースを見つけると「うちの子もそうなるかも」と結びつけてしまいやすい。


そもそもSNSで体験談を語る人の多くは、獣医学の知識を持たない一人の飼い主です。

AIも、もっともらしく答えているように見えて、実際には誤った情報を事実のように語ることがあります。

どちらも、目の前のペットを診察したわけではなく、その子の状態を見て判断しているわけでもありません。

悪意はなくても、専門的な裏づけも、診断への責任も伴っていないという点では同じです。


その結果、さらに調べたくなり、検索を繰り返す。安心するために始めた検索が、いつしか不安を確認するための検索に変わってしまいます。



■ 「今は待つ時間」と決める

すでに獣医師に相談し、今は回復を待つ段階にある。

それなら、これ以上答えを探し続けるのではなく、いったん情報から離れてみる。


不安になったときほど、画面の中ではなく、今の自分に立ち返ってみる。

「私は今、何がそんなに不安なんだろう」

「何を知れば安心できると思っているんだろう」


情報を探し続けることで、本当に安心できているのか。

それとも、不安を繰り返し確認しているだけなのか。

そこに気づくことも、こころを守るための一歩です。


もちろん、目の前で急に様子が変わったときは、ためらわずすぐに獣医師へ。

でも、そうでないなら、今は「もっと調べなければ」と焦るのではなく、「今できることはしている」と、いったん区切りをつけてみる。


答えを探し続けるのではなく、自分のこころを休ませる時間も必要です。


コメント


おおたに ゆう

1970年神奈川県生まれ​

事務職やトリマー、水商売など、さまざまな経験を経し、多くの人やしっぽたちと関わる中で、こころのケアの大切さを実感しました。


ノンバイナリー・Aセクシュアルとして生きてきた経験から、性別やセクシュアリティにとらわれず、一人ひとりの気持ちに寄り添います。​

■経歴:1997年からチャット悩み相談室「だめ姉さんの保健室」を開設
■家族:2にゃんず、サボテン
■趣味:お酒を飲みながら料理すること、野菜の室内栽培

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