

嫌われたくない―人間関係を切れない理由
「もう関わりたくない」と思っているのに、あの人のことを切れない。 連絡を無視できない。 「嫌われたらどうしよう」という思いが先に来てしまう。 それは、決して意志が弱いからではありません。 切れない理由が、もっと他の場所にあるのです。 ■ 親の顔色を読んで育った背景 家の中に、安心できる場所がなかった。 親の機嫌を損ねないように気を遣ってきた。 空気を読んで、自分の気持ちを後回しにしてきた。 それが、生き延びるための方法だったから。 そういう環境で育つと、「相手を不快にさせること」が、無意識に生存を脅かす危険としてこころに刻まれます。 ■ 今も身体に残る記憶 頭では分かっている。 この関係は自分を消耗させている。 でも身体が動かない。 「切ったら何かが壊れてしまう」という恐怖の感覚が、先にきてしまうのです。 それは過剰反応ではありません。 かつて実際に、そうしなければ守れないものがあったからです。 ■ 今日から違う選択をするために 親の顔色を読み続けた過去は、変えられません。 その場所で生き抜くために身につけた反応も、すぐには消えないものです。..


ストック癖―「足りない」が消えない理由
一人暮らしなのに、いつも料理を作りすぎてしまう。 お菓子やレトルトのストックも、気づけば棚がいっぱいだ。 「なんでこんなに作るんだろう」 「なんでこんなにため込むんだろう」 ずっと思っていた。 ■ 気づいたのは、ある日ふと振り返ったとき 子どものころ、兄ばかりが贔屓されていた。 おかずの量が違った。 お菓子も、自分の分は少なかった。 「足りない」が、当たり前だった。 大人になった今も、こころはあのころのままで、「足りなくなる前に備えておかなければ」と動いている。 ■ 毒親の影響は、こんなところに出る 毒親に育てられた影響は、わかりやすい形では出てこないことが多い。 怒りや悲しみより先に、「なんとなく生きづらい」「なぜかこういう癖がある」という形で日常に滲み出てくる。 たとえば、人に頼れない。 褒められると不安になる。 誰かに嫌われることが怖くて、NOと言えない。 必要以上に食べ物をため込む。 それは性格じゃない。 育った環境が作った、サバイバルの知恵だ。 ■ 気づくことが、最初の一歩 自分の癖や生きづらさに「なぜ?」と問いかけてみてほしい。...

