

富士山噴火とペットの備え―遠くに住んでいても考えておきたいこと
富士山の噴火と聞いても、遠くに住んでいれば自分には関係ないと思うかもしれません。 ですが、影響の出方はひとつではありません。 災害と聞くと、どうしても人の食料や水ばかりに意識が向きがちですが、一人暮らしでペットと暮らすなら、その子の分も一緒に考えておく必要があります。 ■ 止まるのは交通だけではない 噴火が起きると、道路や鉄道が止まります。 それだけではなく、水が使えなくなり、トイレが機能しなくなり、食べ物が届かなくなります。 見た目は大きく壊れていなくても、日常は内側から止まっていきます。 ■ 遠くに住んでいても、流通は止まる 道路や鉄道が止まると、物がなくなるのではなく、運べなくなります。 富士山周辺には、日本の物流を支える幹線が集中しています。 そこが止まれば、離れた地域にも物資が届きにくくなります。 ペットフードや用品は後回しになることが多く、いつもと同じものが手に入らない状態が続くことも想像できます。 ■ ペットの避難セットに入れておきたいもの 持ち出し用 ・バスタオル(ケージ全体を覆う用。火山灰除け・遮光で落ち着かせる・避難所でのプラ


ペットにきつく当たってしまうとき―その怒りの根っこにあるもの
ペットに対して、必要以上に怒ってしまうことがある。 噛まれたわけでも、ひどいことをされたわけでもない。 ただ、鳴き声がうるさかった。 構ってほしそうにまとわりついてきた。 それだけで、強い言葉が出てしまった。 そのあと、罪悪感が残る。 なぜあんなに怒ったんだろう、と。 ■ 怒りの矛先がペットに向くとき ペットへの怒りが、実はペット自身に向いていないことがあります。 誰かへの怒りや、長年抱えてきたしんどさが、出口を求めていることがあるのです。 ペットは反論しない。 逃げない。 それでも側にいる。 だからこそ、安全な出口になってしまうことがあります。 ■ 誰かと重ねていることがある 依存してくる。 離れない。 こちらの都合に構わず要求してくる。 そのペットの姿に、過去の誰かを重ねてしまうことがあります。 親だったり、かつての関係だったり。 意識していなくても、体が反応する。 その誰かへの怒りが、ペットに向いてしまうのです。 ■ きつく当たってしまった自分を責めすぎなくていい 大切にしたいと思っているのに、怒ってしまう。 そのギャップに苦しんでいるなら


親の安否とペットの命― 離れて暮らす子どもが今できること
帰省するたびに気になることがある。 親は元気そうに見える。 でも確実に年を重ねている。 持病もある。 そして、今は一人暮らしだ。 電話をすれば出てくれる。 LINEも返ってくる。 「大丈夫だよ」と言われれば、それ以上は踏み込めない。 けれど、その「大丈夫」だけでは見えないことがあります。 ■ 連絡だけではわからない現実 食事はきちんと取れているのか。 通院はできているのか。 そして、一緒に暮らしているペットの世話は、いつも通りできているのか。 本人から連絡があるうちは、まだ状況はつかめます。 でも、連絡できない状態になったとき、それは途絶えてしまいます。 ■ 毎日の連絡に加えて、できる備え 近所に頼れる人がいるかを確認しておく。 兄弟がいるなら、連絡の頻度や役割を決めておく。 電気ポットのように、生活の動きから安否を知らせてくれる機器を取り入れる方法もあります。 ただ、どれも万能ではありません。 近所の人が毎日見に行けるとはかぎらない。 身内の連絡も、忙しさで後回しになるかもしれません。 そしてポットは「動きがあったかどうか」は教えてくれても、異


ペットを看取ってから、見送る日までにできること
ペットが亡くなってから、見送る日まで。 その時間は、思っているよりずっと短い。 後悔は生きているうちだけに生まれるものではありません。 旅立ってからの時間にも、生じることがあります。 だからこそ、後悔を少しでも減らせるよう、こんな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。 ■ 「形」として残しておく 足形を取る。 毛や爪を少しだけ切って残しておく。 手元に残る「その子の一部」は、時間が経ってから思った以上に心強いお守りになります。 ■ 感謝を言葉にする 「ありがとう」 「一緒にいてくれてよかった」 誰かに聞かせるためではなく、自分のために言葉にしてみてください。 これは、内側に閉じ込めたままの感情を、外に出してあげるプロセスです。 言葉にすることで、気持ちの輪郭が少しずつ整っていきます。 ■ 「日常」を、最後までそのままに 離れがたくて、数日手元に置く人も多いと思います。 ただそばにいて過ごす。 撫でたり、抱きしめたり、いつものように声をかけたり。 特別なことをしなくてもいい。 その子と自分にとっての「いつもの時間」を、最後まで続けてあげてください。


旅行や帰省―ペットをどうするか
旅行や帰省の予定が決まると、楽しみな気持ちと同時に、ふと頭をよぎる。 この子はどうしよう。 連れて行くべきか。 それとも留守番してもらうべきか。 連れて行けば、慣れない移動や環境の変化で体調を崩してしまうかもしれない。 知らない土地で迷子になるリスクもある。 一方で、留守番をさせれば、何かあってもすぐには気づいてあげられない。 ペットと暮らしていると、旅行や帰省は自分だけの予定ではなくなる。 だからこそ、予定が決まったら、ペットのことも早めに考えておきたいですね。 ■ 猫は留守番のほうが安心なことが多い 猫は環境の変化が苦手な子が多く、移動そのものがストレスになることがあります。 そのため、短期間であれば自宅で留守番したほうが落ち着いて過ごせる場合も少なくありません。 ただし、留守番の日数や体調によっては注意が必要です。 2泊以上になる場合や、投薬などのケアが必要な場合は、ペットシッターの利用も検討してみましょう。 住み慣れた環境で過ごせることは、ペットにとって大きな安心につながります。 ■ 犬は預け先を早めに確保する 犬の場合は、ペットホテルや


ペットを見送る日のために―準備しておくこと
いつかその日が来ることは、わかっている。 けれど、考えたくなくて後回しにしてきた。 その気持ちは、とても自然なことです。 考えたところで悲しくなるだけだし、まるでお別れを現実として受け入れるようで、どうしても踏み出せませんよね。 でも、いざそのときが来ると、想像以上にこころも身体も動かなくなってしまいます。 必要なことを調べるだけでも苦しい。 電話一本かけることさえ、大きな負担になります。 特に一人暮らしの場合、すべてを一人で抱え、一人で動かなければなりません。 元気な今のうちに少しだけ整えておくことは、お別れを早めることではありません。 大切な備えであり、未来の自分を助けてくれる「ゆとり貯金」になります。 ■ ターミナル期に考えておくこと 状態が落ち着かなくなってきたら、かかりつけ医に「これからどう向き合うか」を相談してみましょう。 ・治療を続けるか ・苦痛を和らげる緩和ケアに切り替えるのか 答えは一つではありませんし、正解もありません。 どんな選択をしても、「もっとこうしてあげればよかった」という思いは残るものです。 だからこそ、突然迫られて

