

災害とペットロス―生活再建の中で置き去りになるこころ
災害で、ペットを亡くした。 その悲しみに向き合う前に、生活の再建がはじまります。 悲しむ時間さえ取れないまま、毎日が過ぎていく人も少なくありません。 ■ 生きることが優先され、悲しみは後回しになる 大きな災害のあとには、生活を維持するためにやらなければならないことが次々と出てきます。 安心して眠れる場所を確保する。 必要なものを揃える。 家族や仕事のことを考える。 これからの生活をどうするか決めていく。 ひとつひとつに対応しているうちに、ペットを亡くした悲しみに向き合う余裕が持てないまま、時間が過ぎていくことがあります。 ■ 日常が戻っても、こころだけが取り残されることがある 災害から時間が経ち、少しずつ生活を立て直していく。 仕事や学校が再開したり、日々の用事が増えたりして、元の生活に戻りつつある時期もやってきます。 けれど、生活が動き出したからといって、こころまで同じように動き出すとはかぎりません。 毎日を過ごすことに精一杯だったときには考える余裕がなかったことが、ふとした瞬間に浮かんでくることもあります。 「あの子がいない」という現実を、そ

