

災害とペットロス―生活再建の中で置き去りになるこころ
災害で、ペットを亡くした。 その悲しみに向き合う前に、生活の再建がはじまります。 悲しむ時間さえ取れないまま、毎日が過ぎていく人も少なくありません。 ■ 生きることが優先され、悲しみは後回しになる 大きな災害のあとには、生活を維持するためにやらなければならないことが次々と出てきます。 安心して眠れる場所を確保する。 必要なものを揃える。 家族や仕事のことを考える。 これからの生活をどうするか決めていく。 ひとつひとつに対応しているうちに、ペットを亡くした悲しみに向き合う余裕が持てないまま、時間が過ぎていくことがあります。 ■ 日常が戻っても、こころだけが取り残されることがある 災害から時間が経ち、少しずつ生活を立て直していく。 仕事や学校が再開したり、日々の用事が増えたりして、元の生活に戻りつつある時期もやってきます。 けれど、生活が動き出したからといって、こころまで同じように動き出すとはかぎりません。 毎日を過ごすことに精一杯だったときには考える余裕がなかったことが、ふとした瞬間に浮かんでくることもあります。 「あの子がいない」という現実を、そ


ペットのためにできる災害への備え―3月11日に考えたいこと
2011年3月11日から、15年が経ちました。 あの日、突然日常が途切れ、避難の混乱の中でペットと離れ離れになったケースは少なくありませんでした。 災害は予測できず、発生時に十分な準備ができていないまま行動せざるを得ない状況が起こります。 だからこそ、今日考えておきたい。 ■ 同行避難できるとはかぎらない 「避難所にはペットと一緒に入れる」と考えられがちですが、実際の運用は自治体や施設ごとに異なります。 同行避難が認められていても、多くの場合は人と同じ居住空間ではなく、屋外・廊下・別室などに分離されます。 また、以下のような制約が発生することがあります。 ・受け入れスペースの不足による受け入れ不可 ・鳴き声や衛生面によるトラブル ・ペット理由で避難所滞在を断念し車中泊になるケース ・支援物資が人優先となりペット用品が届かない遅れ ■ 今日からできる備え ・フード・水は最低4日分を家庭内でローリングストックする 災害直後は物流が止まり、ペット用品は後回しになります ・キャリーバッグを「入れる物」ではなく「普段の居場所」にする 緊急時に入れられ

